2005-09-01から1ヶ月間の記事一覧

ロンドンは政治の街

ロンドンを訪れる人は、週末に一度、スピーカーズ・コーナーと呼ばれる広場の一画を覗いてみてほしい。そこでは、政治的な主張を持つ者たちが、旗を掲げた仲間らとともに大声で演説を行い、聴衆たちは各所でスピーカーを取り巻いて、話に耳を傾けている姿を…

パリで、トラックに・・・

3年前の春、滞在先のロンドンから休みを利用し、パリに日本から母を呼び寄せて一緒に旅行をした。母にとっては、初めての「憧れのパリ」。母の長年の夢がかなうのに助力できたことで、私はなんとなく高らかな気分になり、足取りも軽く街中を案内していた。ち…

ドイツと組んだ、昔と今

国連の安保理改革は、第一ラウンドを終えた。日本はドイツ・インド・ブラジルと組んで常任理事国入りを狙ったが、アメリカ・中国・韓国などの強硬な反対に遭って議案すら提出できなかった。まるで、前大戦の様相だ。それはそれでよい。前大戦こそが、今の国…

憲法について一考

日本政治研究で知られるUCSDのエリス・クラウス教授(政治学)は、衆議院選挙期間中、東京に滞在。自民党の圧勝により、郵政民営化の次に浮上する政治課題として、第9条を含んだ憲法改正論議を指摘し、"If you're looking for the next issue, it will be ve…

もういちど、ホリエモンについて

ホリエモンこと堀江氏は、結局、政治をやりたかったのだ。先日触れた「なぜ選挙に出たのか」との問いに、本人の口から明快な答えがあった。「総理大臣になりたいから。」漫画では、このようなストーリーがある。ヒーローが現れ、日本政治を一新するのだ。一…

ホリエモンの政治参入は、自然な流れ??

今や超有名人となったライブドア社長の堀江貴文氏が、郵政民営化賛成を掲げて総選挙に立候補した。メディアが本人に対し、揃いもそろって「なぜ貴方が選挙に?」などと問いただす場面を、何度となくテレビで見たが、全く失礼な話ではないか。この国は、被選…

「中国はなぜ『反日』になったか」書評2

前回の続き。読了。江沢民氏の愚行がひときわ目立って描かれ、納得。江氏を継いだ胡錦濤氏は、親日的だった胡耀邦氏の直系の「善玉」として描かれている。清水美和氏のこうした洞察が正しいかどうか、江氏の影響力が完全に取り除かれた後の胡体制を見るまで…

「中国はなぜ『反日』になったか」書評1

清水美和著「中国はなぜ『反日』になったか」清水氏は中日・東京新聞の外報記者(男性)。裏表紙に顔写真が載っているが、想像していたいかつい感じの人ではなく、クールで好印象。余談だが、中日新聞は、社名の「中日」が中国当局から好かれ、中国取材では…